引きこもって、気が付いたら24歳になっていました。
本当に何もせずに、毎日が過ぎていき、あっというまに24歳になっていました。
普通に浪人せずに大学に入学し、普通に卒業して、普通に働いていたら、社会人2年目として頑張っているときに、自分は毎日、布団の中でした。
地元の友達は、すでに結婚して、子供が大きくなっている人もいます。
自分のこれまでの生き方を、自分で全て否定してしまい、本当につらい日々でした。
当時は、家に祖父も祖母もいて、どんな気持ちだったのでしょう。
近所でも成績が良く、学級委員長を務め、部活でもキャプテンするなど、自慢の孫だったはずなのに、本当に不甲斐ない姿を見せてしまい、今はもう謝ることもできませんが、そのような自分を長く見せてしまったことを、本当に後悔しています。
ある日、祖父が言いました。
「●●よ、株に興味があって、少し稼いだと言っていたじゃないか。毎日やることがないなら、俺が持っている200万をやるから、やってみたら。」
大学生のときに、SBI証券に口座を開いて、数万円儲けたときがありました。
そのことを覚えていた祖父が、完全にダメになっていた自分に、少しでもやる気をださせようとして、少しづつ貯めていた200万円を預けてくれたのです。
無職で絶望だった自分が、急に200万円を運用できることになり、一気にテンションがあがりました。
そうだ、この200万円を2倍にしたら、400万円になるから、200万円を祖父に返して、残った200万を増やしていけばよいんじゃね。
実力はないくせに、妄想癖があり、株は勝てると変な自信をもってしまい、Yahoo!ファイナンスで見かけた株、ベストブライダルの1銘柄に200万円全てを投資してしまいました。
買ったその日から、株価がぐんぐんと下がり、あっという間に150万円になってしまいました。
またしても、身体が震えました。何をしているだ、自分は。
祖父が一生懸命貯めたお金を、あっという間に50万円も失ってしまうなんて。
それから売買を繰り返し、最終的に130万円しか残っていませんでした。
祖父には、とても言えませんでした。
またしても、自分の不甲斐なさと、自分の能力の無さ、運の無さに、絶望を感じてしまいましたが、株の運用を始めたことで、自分の気持ちが徐々に立ち直っていることに気が付きました。
祖父には悪いが、この130万は当面預からさせてもらい、もう一度、人生スタートさせよう。
130万を使って、ボロアパートに引っ越し、既卒でも構わないと言ってくれる、就職先を探そう。
無職2年が過ぎて、3年目の5月、ボロアパートに引っ越して、就職活動を開始することになりました。
結果的には、祖父にお金を返すことができるのですが、その時は、130万円を嘘ついて盗んでしまっているよう感覚でしたが、人生の再スタートに使わせてもらったのです。
ここから、私の逆転劇がスタートします。
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